ニュースレター(6)[坂路接骨院]

関節の動き  似顔絵(孝夫).jpg

 今回は関節のお話を致します。体の中には大変多くの関節があり、この関節により体を自由に曲げたり伸ばしたりすることが出来ます。関節の数の少ないロボットなどの動きを見ますと、どうしてもぎこちない。つまりスムーズな関節の動きが人間らしい動きを作っているといえます。
 この関節がもっともスムーズに動く条件は、実は関節面に圧力がかかったときです。
関節イラスト人が立って歩く状態。この時体を支えている主要な関節(たとえば背骨や腰の関節)には自分の体重が十分にかかります。ですから歩けば歩くほどさらに歩けるようになります。これとは正反対の状態がいわゆる「寝たきり」の状態です。体を横にしていると関節の面に力がかかりません。それゆえ関節はだんだん動かなくなります。人の関節は使わなければ使わないほど使えなくなるわけです。
 中学か高校でやった物理の知識のある方はここで混乱します。学校ではテーブルにある物体に上からの力がかかるほど摩擦力が大きくなり、物体は滑らなくなると教わっているからです。体の中の仕組みはこれとは違います。関節と関節の間には滑液という潤滑液が充満しているため、圧力がかかるほど関節は滑らかに動きます。
 人は時には過酷な力を関節面にかけます。例えばサッカー選手です。シュートイラストフルスピードでボールをドリブルしながら走ってきて、シュートをする。このとき軸足の膝関節面には大変な圧力がかかります。関節面には力がかかれば滑るから良いとお話しましたが、もちろん限度があります。圧力が強すぎれば関節面が壊れてしまいます。サッカー選手の膝はどうなっているのでしょう。実は大変な圧力に耐えられるように筋肉によって関節内の圧力を極度に高め、滑液の圧力をも高めるため、シュートする時の関節面と関節面がぶつかりません。このようにして関節面が壊れないようになっています。難しい言い回しになりました。つまり、一流の選手は一流の動きをするために筋肉を鍛えに鍛えて備えているということです。
 私たち普通の人間は1日1回30分を超える歩行で、十分な関節の動きが得られます。まだまだ寒さが続きますが、防寒に気をつけ、歩き続けましょう。三月になれば一段と春の気配が強くなります。それを楽しみに頑張りましょう。


*「ゆい」とは漢字で「結」と書き、人と人とを結びつけ助け合うという意味です。沖縄にも同意で「ゆいまーる」という言葉があります。

院長プロフィール 坂路孝夫 さかじたかお
接骨院院長写真
東京都北区生まれ。練馬区で小中高を過ごし、山梨大学にて精密工学を学ぶ。卒業後、日本製鋼所に入社。8年間半北海道室蘭にて石油精製所の脱硫塔の設計に従事。父の接骨院を継ぐため退職して現在にいたる。
資格:柔道整復師 診療放射線技師(厚生労働大臣免許)
趣味:散歩、脳内旅行(行きたい所をよく調べ、行ける日までイメージトレーニング)

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